お客様から選ばれ、信頼される会社づくり

日興通信　鈴木範夫 社長

　厳しい環境が続き、いかに利益を出していくかが2010年の課題になる。とはいえ、特別に新しいことに手を伸ばすのではなく、地道な取り組みを行うことが利益確保につながると考えている。まず、コスト削減を徹底し、締めるべきところは締める。一方で、既存のお客様を奪われないように、おつき合いの密度を深めて、引き続き取引してもらえるように努力していく。

　当社の売り上げを構成するのは、学校、自治体、農協（JA）向けのほか、製造業を中心とした企業向けビジネスだが、それぞれで新規のお客様の開拓やビジネス拡大を進めて売り上げにつなげる。

　学校向けでは、LANの敷設など、当社が強い通信ネットワーク構築を中心に、校内放送などを教室に配信する映像システムも販売して、文教市場で現在3％のシェアを2010年は5％にまで高めたい。

　JAでは現在、主力商材の農業簿記やJAバンクの店頭で金利などをディスプレイに表示する情報掲示端末を、全国の当社拠点で扱えるようにして全国展開を図っていく。

　企業向けのビジネスは、これまでクライアントPCやサーバーなど、製品単位での取引で、お客様のデータを活用してこなかった。このデータを分析して、新たな提案の糸口にする。

　ディストリビュータの当社は、お客様から選ばれて信頼されることがビジネスの基本だ。社員一人ひとりが、日々の活動を通じてそれを実践していくように徹底していく。