年頭所感

【2010年 年頭所感】 NTTデータ

2010/01/07 20:37

週刊BCN 2010年01月04日vol.1315掲載

エンジン全開

NTTデータ 山下徹 社長
 2010年度からの3年間は、年商1.5兆円の目標に向けた成長期間と位置づけている。このため、キーワードは「エンジン全開」とした。リーマン・ショックの煽りを受け、2009年は体制の見直しと、今後の大きな経営方針を決める“助走期間”だった。成長に向けた方向性や仕掛けがほぼ固まってきたことから、2010年度以降、再びエンジン全開でビジネスを拡大させる。

 当初の中期目標は、今年度(10年3月期)までの3か年としていたが、途中、経済危機に見舞われたため、今期を含めた4年間の目標に切り替えた。13年3月期を最終年度とし、実質、残り3年間で大幅に成長させる。具体的には、09年7月1日付で、「公共・金融」「産業・グローバル」「技術基盤」の3領域に分けたカンパニー制を導入。リーマン・ショック以前は、実はカンパニー制の導入などを予定していなかった。だが、経済環境が激変。そのなかでどうすれば勝ち残れるのかを考えて、わずか9か月の間で戦略を練り直した。

 産業・グローバル分野は、引き続き重点的に伸ばす領域だ。グローバルでは、SAPを軸にM&Aを進めており、直近では24か国、71都市、海外社員数約5500人の体制まで拡充。09年は初めてオーストラリアにグループ会社を抱えるに至った。成長が続く中国やインドなどアジア市場にも深くコミットしていくことで、向こう3年間は、“ホップ・ステップ・ジャンプ”の勢いで国内外のビジネスを伸ばしたい。
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