解剖!メーカー流通網
<解剖!メーカー流通網>45.ソリマチ 量販店と事務機ディーラーを主軸に 申告ソフトでシェアトップ目指す
2009/12/24 20:45
週刊BCN 2009年12月21日vol.1314掲載
最新版からは、ネットワーク製品とスタンドアロン製品がシームレスにデータ連携できるようになった。片原範之・営業統轄本部業務情報営業部部長は、「まず会計事務所にネットワーク製品を購入してもらう。顧問先である中小企業にこの製品を薦めていただき、量販店や特約店で実際に購入してもらうスキームを築いた」と話す。
同社は、2か月間無償サポートを提供したり、スタンドアロン製品の返品を受け付けるといったサービスをユーザーに提供している。だが、実際には99.76%のユーザーが同社製品を継続して使い続けているという。2009年11月からはキャンペーンを実施しており、富士通のサーバー「PRIMERGY」とネットワーク製品をセットで販売。片原営業部部長は、「中小企業のサーバー普及率はまだまだ低い」と、需要を見込む。
同社が業務ソフト市場に参入したのは、「1995年の『Windows 95』が出たタイミング。当時はDOSが主流だったが、いきなりWindows 95で参入した」(片原・営業部部長)という経緯があり、まずは、家電量販店を中心に販売開始した。03年からは、事務機ディーラーやSIerを通じネットワーク対応製品を販売してきたという。
家電量販店で申告ソフトのシェアトップを目指すほか、「SAAG」の会員を増やしていく方針だ。(信澤健太)
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