地場有力ITベンダー 未来を語る
【愛媛県】松山電子計算センター 流通・医療に特化して提供
2009/10/09 20:42
週刊BCN 2009年09月28日vol.1302掲載
松山電子計算センターが 本拠を置くビル |
医療関係は、富士通の代理店として、ハードとソフトをセットにしたシステムを、愛媛県内を中心に提供している。オーダリングシステムと電子カルテシステムがメインでターゲットは、中小病院だ。
医療は国の施策に影響される。今、自治体病院の7割超は赤字経営だ。それを見て一般の地元病院クリニックも慎重になり、商談が長引いているところがある。一方で、現在の医療業界ではレセプトのオンライン請求の需要が盛り上がっている。これにより、古い機器の入れ替えの需要や、オンライン請求システムの導入などの商談が生まれてくるのではないかと思っている。
流通関係では、自社のパッケージを大きく二つ持っている。一つが専門小売業向けの商品管理パッケージ「現場主義」。もう一つがFAXやコールセンターで受注する、いわゆる産直通販向けの「田舎主義」だ。これらは全国に向けて販売しており、「現場主義」は東京を中心に250社、「田舎主義」は地方を中心に480社が導入している実績がある。
流通については、物流の中抜き現象で小売業が徐々になくなりつつある。そのうち流通業自体がなくなって、「製造小売」という形態が進むだろう。あえて商機をいえば、卸売業が製造小売をするようになれば、当社のパッケージを拡販するターゲットの層も広がってくるだろうと見ている。
代表者…山内博司 代表取締役 売上高…6億7000万円 利益率…公表せず 主要顧客…流通、医療 ハードとソフトの比率…約3:7 県内・県外比率…2:8 |
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