地場有力ITベンダー 未来を語る
【神奈川県】CIJ 営業強化で案件を獲得
2009/10/07 20:42
週刊BCN 2009年10月05日vol.1303掲載
堀 信一 社長 |
昨年度(2009年6月期)は、中期計画の最終年度だったにもかかわらず、リーマン・ショックの影響で、計画した業績が未達という厳しい状況に陥った。今年度に業績回復を果たすために、昨年末からさまざまな策を講じている。具体的には、米国子会社を解散したり、4社あった子会社を2社に統合した。当社単体では、役員クラスが積極的に顧客に対して営業に回ることや、社内で経費削減を徹底的に実施した。マイナス要因を解決したことで、昨年度は何とか赤字を防ぐことができた。とくに、営業強化に関しては今年度の時点で効果が出てきている。第1四半期は、単体で予算をクリアできる見通しだ。ただ、連結では子会社が苦戦していることから、どのように収益を伸ばしていくかを考えていかなければならない。
子会社を含めてリソースが限られていることからも、当面は、できるだけ大規模な案件を獲得することが利益を確保するカギとなる。需要がきちんと見込める市場を見極め、積極的に攻めていかなければならないと実感している。顧客ニーズの把握も重要だ。システムのリプレースを進めたいが、今ある資産を残したいという企業が多い。これは底辺の広いニーズだ。コスト面からも、マイグレーション再構築ビジネスの拡大機運が高まっている。この種のビジネスは、当社の得意分野であることから確実に案件獲得につなげる。
SaaSなどクラウドサービスについては、アプリケーション提供で事業化することを検討している。ただ現段階では、どのようなアプリケーションが最適なのかを思案中で、子会社がもつソフトを含めて検討を進めていく。
代表者…堀信一 代表取締役社長 売上高…193億6200万円 利益率…4億4800万円(経常利益) 主要顧客…電機/情報通信 ハードとソフトの比率…ソフトが10割を占める 県内・県外比率…1.5:8.5 |
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