地場有力ITベンダー 未来を語る
【京都府】京都電子計算 ネットワーク技術で中小企業に貢献
2009/10/07 20:42
週刊BCN 2009年10月05日vol.1303掲載
橋田衛 社長 |
このため、当社主導でNECとタイアップして開発した住民情報システムのWeb版「COKAS-R/ADⅡ」を今年から販売開始した。これまでに、C/S型で導入実績のある約100自治体のうち25自治体に販売し、2025年までに全国自治体の1割弱を占める120自治体への導入を目指している。また、大学向けでは、入試関連のデータエントリーで販路を拡大。富士通とタイアップした業務システム「Campusmateシリーズ」で、「けいはんな学研都市」と呼ぶ大学集積地にある大学への販売で実績を残してきた。
一方、府内の企業に対するシステム提供には、まだ課題が多い。京都は伝統文化に依拠する企業が多く、IT化が進まない傾向にある。ただ、京都府と京都市では「観光産業」とITで地域活性化を図っている。そこで当社などが主導し、府内中小企業のIT化をベンダーが共同で推進するため「京都府情報産業協会」を設立した。ベンダー間で情報交換をしながら連携して、中小企業のIT化に向けて何ができるかを検討している。当社ではまず、元々あるネットワーク技術とノウハウを生かし、LAN/WANの構築やサポートを手がけ、個別に地場企業へ入り込むという地道な活動を展開している。
代表者…橋田衛 代表取締役社長 売上高…44億5000万円 利益率…5%弱(営業利益率) 主要顧客…自治体、大学 ハードとソフトの比率…1:9 県内・県外比率…7:3 |
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