選択と集中

林宗治 社長

　2008年は東証二部に上場し、一つステップアップすることができた。従来はECパッケージ、家電の販売が中心だったが、いくつかの製品が育ってきている。

　ウェブフォームワークフロー「X－Point」はコスト削減、内部統制など時流に乗ることができた。X－Pointはパートナー数が30社に増加し、全国販売体制を築くことができた。まだまだ成長する余地がある。ユーザー企業への導入事例を通して「導入したら想像以上にパフォーマンス、成果が上がった」など、顧客の期待以上の効果を生み出して、付加価値を作っていく必要がある。

　また、大規模企業向けSOA型ビジネスワークフロー「Agile Works」の導入実績を伸ばしていきたい。ほかのERP商材を持つパートナーならば、当社製品と商材を組み合わせてビジネスにつなげるなど、メリットを享受できるだろう。

　08年は直販部隊を増強した。直販部隊ではパッケージ売りもそうだが、PC1台から幅広い業種業態の顧客と幅広くつき合い、保守や受託につなげたり、次の製品化ニーズを汲み取りたい。この不況下、顧客がコスト、サービス内容重視で業者を見直すチャンスと捉える。これを商機と捉え、新規顧客に対して「X－Point」のほか資産管理製品の「Assetment」でコスト抑制に結びつく提案を行う。直販系物販など守るべきところは守り、コスト抑制が提案できる商材では大きく打って出る。09年は「選択と集中」の年だ。