年頭所感
【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 インフォベック
2009/01/12 20:37
週刊BCN 2009年01月12日vol.1267掲載
変えます
小林晃 社長
「世界同時不況」は、見方によっては「狐の嫁入り」のような状態だろう。お日さまが照っていながら雨が降っている。お日さまとは、当社のERP(統合基幹業務システム)である「GRANDIT」のように基幹業務を扱う分野では必ずしも「土砂降り」ではないということ。ユーザー企業のIT投資意欲がどう転ぶかにもよるが、2009年はコンプライアンスなどから訴求できるモノが多くありそうだ。
米国経済が破綻し、米政府は「国際会計基準(国際財務報告基準=IFAS)」を導入すると明言した。このままいくと日本だけが取り残される。日本のグローバル企業は適用しているが、こうした大企業はグループ会社を抱えている。09年の収益に結び付く事柄ではないが、対応する準備をする必要性が出てくる。
「内部統制」(J-SOX法)対応強化に関しても、運用・評価が始まった。これにIFASを適用することになると、よりシビアな運用が欠かせなくなる。会計監査法人は、この時勢で保守的になり、決算を承認しないケースも出てくる。その運用系で顧客をサポートする仕組みを手助けできるだろう。
J-SOX法に関してもまだ「入り口」にすぎず、メスを入れる余地がある。中堅企業の多くでは、09年にこうした対応に迫られる。その際に「小回りが利くし、当社のパッケージで対応できますよ」と言えるようにするなど、IT導入の必要性を訴求するメッセージを作り上げる。
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