年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 SAPジャパン

2009/01/12 20:37

週刊BCN 2009年01月12日vol.1267掲載

FOCUS

ギャレット・イルグ 社長兼


 いま、明確に見えるものがある。2008年から09年にかけて「チャレンジ」するということだ。それは単に業務に限ったことではない。グローバル化が現実味を帯びるなか、世界は大きな転換期を迎えている。数年前までは、アジア経済が米国と密接に結び付いているのか、独立しているのかという議論があった。いまは「結び付く」だけでなく、「インターリンク(連結)」している。

 09年は、「実行」が重要になる。「挑戦」し続ければ、必ず「チャンス」が掴める。「チャレンジ」は変革をもたらし、変革のなかで人々はより世界にオープンに耳を傾けるようになる。こうした厳しい状況下でも、自分たちの仕事、そして会社をより良くしようとする努力は必ず報われると確信している。

 夢を追いかけるだけでなく、常に自分たちがどれだけ進んでいるかのベンチマークを作って、そのミッションを達成していくことが重要になる。それは「短期的なゴール目標を設定し必ず達成する」こと、そして「自分たちのビジネスを管理する」ことだと考える。

 ファイナンスやサプライチェーンマネジメント(SCM)、CRM(顧客管理)も、すべていまの時期に必要となるはずだ。この厳しい経済情勢の下だからこそビジネスを再構築すべきだ。これまで蓄積したモノをここで大掃除する必要がある。当社にとって09年は「チャレンジング」な年になるが、それを実行に移す「チャンス」でもある。
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