信頼と誠実

横山茂郎 社長

　当社はASPに力を入れてきており、2008年はその取り組みの成果が現れた年だった。ASP事業に追い風が吹いている。3年前と比較すると、ASPの顧客が1年間ほどで3倍に増えた。

　また、独立学校法人向けの財務パッケージが、国公立を合計してトップシェアといって過言ではないブランド力を得た。09年は国立大学の財務システムのリプレース時期に当たり、大学側から製品について問い合わせがくる機会も多くなった。当社のSEのサポート力には定評があり、コーポレートステートメントが社風として根づいている証だろう。

　教育など公共向けは、景気の影響を受けにくい。また、所有から利用へ転換し、運用コストを抑えようとする動きは加速すると見ている。当社のサービスはパッケージをカスタマイズしたものをASPとして提供することに加え、ハウジングと業務アウトソーシングを統合した形で提供している。09年はアウトソーシングの業容を拡大し、顧客の業務システム全体を担うサービスに育て上げたい。また、付加価値をつけたアプライアンスサーバーを強化する方針で、日立製作所のサーバーと韓国テラスボルト社のメールアーカイブツールをセットにした「Terrace Vault NC」を提供開始したほか、パッケージも拡充していく。

　さらに景気の悪化が予想されるなか、顧客がどこに情報システム構築運用を依頼するかは築いた「信頼」がモノをいう。「信頼と誠実」が重要だ。