チャレンジ

大橋純 社長

　日本ユニシスグループとして、子会社のS＆Iをユニアデックスに移管したことで、得意分野のビジネスに力を注げるようになった。そういった点では、営業体制の整備が図れている。市場環境は厳しいといわれているが、強みを発揮できる体制が整ったので、あとは「チャレンジ」あるのみだ。

　ビジネス拡大を図る領域については当面、「UC（ユニファイドコミュニケーション）」「データセンター」「保守」の3点に絞っていく。顧客として当社がすでに獲得している業種は、金融や製造、文教など。米国金融危機でITへの投資が抑制される懸念が強いが、現段階では大きな影響は目に見えていない。ITへの投資はROI（投資対効果）が高く、強固なITインフラを構築すればコスト削減が図れるだけでなく、生産性の向上につながることを訴えてリプレース需要を掘り起こしていく。

　市況が冷え込んでいる時期だからこそ高い目標を掲げ、確固たる信念をもって乗り越えていかなければならない。そのためには、当社の社員が一丸となれるよう意識改革が欠かせない。それを推進するために、オフラインで車座ミーティングを開催している。組織や役職などの壁を取り払ってお互いの意思疎通が行える場を提供し、社内イントラネットでもコミュニケーションを促進する。社員すべてが顧客の声を把握できる仕組み作りも追求している。こうした施策により、ビジネス的には2010年に営業利益率5％を目指す。