挑戦

下牧拓 社長

　当社は、旧三井情報開発と旧ネクストコムが統合し、2007年に「融合」をテーマに社内整備を進め、08年には「飛躍」するためのビジネスを手がけてきた。09年度（10年3月期）が中期経営計画の最終年度であることからも、「挑戦」という言葉がふさわしいと考えている。

　統合後の整備はすでに完了している。人事制度や業務プロセスなど、これまでは社内体制の強化に力を注ぐという“内向き”の姿勢が強かったが、今後はさらにビジネス拡大を図るため“外向き”に展開することを意識しなければならない。

　世界情勢が悪化の一途を辿ってはいるものの、すべての業界が悪くなるとは限らない。そういった観点に立てば、当社が持っている力でユーザー企業のビジネスをITやネットワークの観点から支援できることを訴えていき、それによってチャンスをつかめる。私はそう確信している。

　また、今後は新しいビジネスへの着手も積極的に行っていく。コンサルティングをはじめ、インフラ構築から保守サービスを提供するという一気通貫のビジネスを手がけることはもちろん、クラウドコンピューティング時代を見据えたサービス事業も視野に入れる。さまざまな方面からニーズに応えることで、顧客のITシステムやネットワークインフラのコアに入っていくことを徹底的に追求していく。統合効果を一段と発揮していくため、新しいビジネスモデルの構築を本格的に確立することを目指している。