年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 アイエックス・ナレッジ

2009/01/05 20:37

週刊BCN 2009年01月05日vol.1266掲載

変化への対応

安藤文男 社長


 当社の売上比率は金融・証券3割、情報・通信3割、産業・サービス3割、社会・公共1割だが、下期から大手金融の発注が縮小傾向にある。

 一方で金融のバックオフィスシステムなどに強みがあり、大手地銀の外為管理システム案件などを獲得できた。組み込み分野では減速した部分もあるが、RAIDの発注高が増え、リカバリはできている。

 金融は来期以降、仕組み自体の変化も起こりうる。そうなると業務に対して新たなアプリケーションが必要とされるだろう。09年秋口から、ニーズを見据えて企画を進め、開発案件の獲得につなげたい。中堅では、コストを抑えつつも、サービスレベルの低下しないシステムのニーズが高まるだろう。またNGN関連の開発が伸び調子だが、NGN関連通信機器の組み込みなども営業展開しようと考えている。

 当社にはグループ全体で技術者が1500人在籍しているが、これまで業務系にシフトしてきた。いま、「技術」という原点に戻らなくてはいけないと考えている。業務自体は顧客が一番よく知っている。後は経営にあわせて柔軟に「この技術を利用したほうがいい」といった提案ができる人材を増やしたい。最終的にはパフォーマンスの高い「使ってもらえるシステム環境作り」を目指す。そのために教育や、キャリアパスを確立できるよう人事制度を改善したい。09年は次に備え、今しかできないことを行い「変化への対応」につなげたい。
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