変える

山下徹 社長

　「変革しなければならない」という意味で「変える」という言葉を挙げる。不況という環境のなかで先行きは見えにくいがプラスに捉える必要がある。

　最も変えていくべきは、“モノづくり”の面だ。景況に不安感が募る時期だからこそユーザー企業に対してIT導入の利便性を訴えていく。そのためには、“モノづくり”を追求していかなければならない。ユーザー企業のいう通りにシステムを開発するだけでは駄目。ベンダーサイドから積極的に提案していくことが重要となる。きちんと提案していくには、ユーザー企業の状況をしっかり把握することがポイントとなる。

　価値提供モデルとして「3D Value Cycle」を掲げている。これは、顧客の変革パートナーとして上流からシステム開発、活用サポートまでを一気通貫で行える体制のサイクルだ。グループ全体で取り組むもので、当社を含めたグループ各社の連携により、システムインテグレータを超えた価値を提供するために構築した。

　国際協力に勝てる基盤作りも必須だ。これまで数々のM＆A（企業の合併／統合）を進めてきた。海外企業の買収も行った。今後も機会があれば加速していきたい。

　09年は、システム案件の獲得について別の言葉で表すと、“ホームラン”を期待することは難しいといえそうだ。しかし、“ヒットエンドラン”は可能。この精神で堅実に業績を伸ばしていく。