年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 NECネクサソリューションズ

2009/01/05 20:37

週刊BCN 2009年01月05日vol.1266掲載

愚直に実践

渕上岩雄 社長


 過去に決めた戦略や取り組んできた施策を、愚直に実践する年にする。

 私が社長に就任した2006年6月から構造改革を進め、強みを改めて分析し、ターゲットとする顧客も明確にした。概ね順調に進んでおり、今年度は過去5年間実現できていなかった売上高1300億円の壁を越えられる見通しだ。通期で1350億円を見込んでいる。ただ、細かい点でまだ無駄とムラがあり、ワキが甘い。それらを着実に潰していく。

 ターゲット顧客は、中堅・中小企業(SMB)と明確に定め、成果は着実に出ている。今年度(09年3月期)上期の売上高伸長率は、中堅企業向けで前年同期比10%増、中小企業向けで30%増と伸びている。

 強みとしては、マネージドVPN(仮想私設網)サービスが計画以上に伸び、08年8月末時点で2万回線を突破、今年度末までに3万回線の到達を目標としている。一方、複数のERPパッケージを顧客の要望に応じて選択し、導入できるシステム構築技術も当社の強み。複数ERPの選択支援までを含んだサービスも用意した。

 当初定めた中期経営計画では、来年度(10年3月期)を最終年度にしていたが、1年延長した。目標数値は変わらず、売上高2000億円、営業利益率5%の確保を目指す。08年9月ぐらいから、景気後退の影響を感じているが、受注額は伸びている。厳しい環境でもシェアを伸ばすベンダーはいくらでもいる。
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