年頭所感

【2008年 年頭所感】 日本オフィス・システム

2008/01/21 20:37

週刊BCN 2008年01月21日vol.1219掲載

仁慈・完全自立の年

尾崎嵩 会長CEO


 「仁慈」と名づけた3か年中期経営計画の2年目に入った。今から10年前、ハードウェアの単価下落などの影響を受けて経営危機に直面した苦い経験があり、収益力の高いソフト・サービスへの転換を進めるべく大改革に着手。以来、黒字を計上し続けたことにより、財務内容は見違えるほど健全になった。当初掲げた復配、株式上場、無借金の3つの目標は、昨年末までにすべて達成することができた。

 これを機に常務だった水谷正裕を1月1日付で社長COOに昇格させた。当社の大株主は日本IBMと兼松で、これまで両社からトップを招いていたが、今回は違う。当社創業の1982年に入社した初のプロパー社長だ。当面は会長CEOの私とツートップの体制で経営の舵をとる。「仁慈」の期間が終わるまでに、誰にも依存せず、より完全に自立した企業になることを目指す。

 ビジネス面では当社オリジナルのオンデマンド型ERPサービス「FineCrew NX」が好調だ。昨年度(07年12月期)は受注ベースで一昨年度比約2倍に伸びた。ERPをサービスとして提供する新たなモデルが評価され、引き合いが急増している。また、NTTコミュニケーションズとITシステムビジネスで提携したり、デルと保守サービスで協業するなど有力ベンダーとのアライアンスも増えてきた。

 顧客、社員などステークホルダーに対する公平、公正な経営を今後も続けることで、信頼をより深めていきたい。


(1)生年月日:1946年7月26日 (2)年齢:61歳 (3)出身地:長崎県 (4)出身領域:営業系
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