年頭所感

【2008年 年頭所感】 NTTソフトウェア

2008/01/21 20:37

週刊BCN 2008年01月21日vol.1219掲載

永続的な成長へのチャレンジ

伊土誠一 社長


 4年前に赤字を計上した後、「黒字体質」に転換する改革を断行し、経常黒字を続けてきた。今までは、トップダウンで緊急避難的に改革を実施してきた。2008年以降は、「永続的な成長」に向けて、1500人ほどの全社員がボトムアップで施策を打てる環境をつくる。

 システム開発は、基本動作を着実にこなすことが重要。顧客とじっくり話し合い、仕様を決め、この仕様に基づいてソフト開発を進める。当たり前のマネジメントを案件別に、PDCAをきちんと回し、出火すれば“ボヤ”のうちに消す。当社では、このリスク監視の仕組みを「火の見櫓(やぐら)」と呼んで意識を高めている。

 しかし、これだけだと「安全な仕事」だけしか受注せず、チャレンジしなくなる。リスクがあると判断しても、開発中に“火種”を徹底的にチェックしながら進めれば、他社が避けるような案件でも獲得できる。

 当社は、NTTの研究所の技術を引き受けているため、先端技術に強みをもつ。NGN(次世代ネットワーク網)に関する技術などについては造詣が深まっている。

 NTTドコモの無線関連業務を請け負う技術者やDIPS(NTT開発のメインフレーム)などの技術者が多数在籍し、システムと通信でシナジー効果をもたらすことを必要とする企業からの受注を拡大できる。NGNは、当社にとってビジネスチャンス。すでにこの関連の案件を100社程度引き受けた実績があり、ニーズに応じたソリューションを提供する強みを発揮することで収益を拡大する。


(1)生年月日:1947年3月23日 (2)年齢:60歳 (3)出身地:北海道 (4)出身領域:技術系
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