もっとユニーク

神谷純 社長

　2007年には、当社初の自社開発エンジンを搭載したカラーレーザー複合機を出し、企業向け新ブランド「ジャスティオ」を立ち上げた。これまで、「SOHO向け」を標榜して製品ラインアップを揃えてきたが、実態としては「コンシューマ向け」だった。「ジャスティオ」で「SOHO向け」を本格的に顧客へ提案できる最低限の製品を揃えることができ、SOHO市場で存在感を示すことができた。

　基本的な路線として、今まで通り「他社と差異化する」ことに変更はない。他社が確立した市場で戦うのではなく、ユニークな商材で勝負する。そういう意味で08年は、「もっとユニーク」さを出す展開をする。製品面では、「ジャスティオ」をまず年度末商戦でしっかり売り、08年も新製品のリリースも予定しているので、販売と製品ラインアップの両面を同時に強化する。

　FMC（固定通信と携帯電話の融合）とNGN（次世代ネットワーク網）、WiMAXの整備が進み、目の前には本格的な「ユビキタス時代」の到来が迫っている。今後5年程度で、オフィスと同じ環境で、在宅で勤務やテレワークなどができる環境が整うはず。

　「どこでもSOHO環境」が実現した場合を想定し、プリンタがどこでも簡単に使える形をつくるうえで、通信キャリアなどとの連携が必要になる。業種・業態を絞って市場を捉えるというよりも、ネットワークを含めた「SOHO環境」でプリンティングと通信を中心としたソリューションの提供を増やせるようにする。

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