活動の飛躍

宮袋正啓 社長

　今年は活動的な年にしたい。というのも、07年は、静か過ぎたからだ。

　業績的には、07年は堅調な数値を残せた。しかし、大型案件の獲得で躍進した06年に比べると見劣りがする。前年の反動で、07年はおとなしかったのかもしれない。そこで、08年はビジネスの可能性がある分野や領域、マーケットに積極的にアプローチしていく。“晴れ間”の土地を探っていく形だ。

　“晴れ間”の例をあげれば、“仮想化”は有望とみている。そのため、米国のベンチャー企業と販売契約を結び、仮想化環境を簡単に構築できるソフトを国内市場に投入する予定だ。従来と比べて仮想化環境が導入しやすくなるため、ユーザー企業が仮想化とは難しいものと思い込むような壁を取り払うことにつながる。さらにいえば、仮想化OSとの互換性も高い。すでに仮想化環境を導入しているユーザー企業にとっても、さらに使い勝手がよくなる。このソフトは、日本で他社が取り扱っていない。仮想化関連ビジネスのマーケットで主導権を獲得できる可能性も秘めている。

　ネットワーク関連機器の販売を取り巻く環境は、決して良好とはいえない。しかし、マーケットに最適な製品を提供していけば、必ず明るい兆しがみえてくる。ディストリビュータとして、単に製品を流通しているだけでは成長しない。競合他社が気づいていないことに着目し、潤沢に製品を提供していくことが使命だと確信している。付加価値の高いビジネスを手がけていく。

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