年頭所感
【2008年 年頭所感】 オービックビジネスコンサルタント
2008/01/21 20:37
週刊BCN 2008年01月21日vol.1219掲載
BtoBの日の出
和田成史 社長
2007年には、ERP(統合基幹業務システム)で32/64ビット両モード対応の新ラインアップ「奉行V ERPシリーズ」を10月に発売し、世の中でSaaS(Software as a Service)が騒がれ始めるなど、ジャンプ前の「変化の年」だった。ソフトウェア開発において「方向性」「ビジョン」「戦略」など、霧が晴れて、前が見え始めた。
これを具現化するのが08年だ。マイクロソフトの次世代プラットフォームが登場し、サーバーなどの転換期で「64ビット元年」になる。「奉行V」は、このプラットフォーム、SaaSなど次世代インターネットアプリケーション、64ビットの3つに対応した製品である。また、パソコンの新OS「Windows Vista」は、新サーバーOSの登場で、システム全体を変更する大きな流れを生む。
SaaSの環境整備や販売方法は、ゆっくり変化するだろう。こうした「新時代のインフラ」に対応したソフトとはどうあるべきなのか、ソフトの概念自体が大きく変わる時代に突入する。
販売パートナーにとっては、ネットワーク環境を利用してビジネスの生産性や効率性、スピードも速まり、チャンスが拡大して新たな飛躍を生む素地となるし、地域に応じた対応ができるようになる。このため、08年は「BtoBの日の出」を迎える。EDIやデータ互換などを含め、あらゆることが変化に富む年になる。6月頃には、64ビット版、C#言語のアプリケーションを順次発表する予定だ。
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