年頭所感
【2008年 年頭所感】 エクサ
2008/01/21 20:37
週刊BCN 2008年01月21日vol.1219掲載
天城越え
大水一彌 社長
事業が拡大フェーズに入ったと手応えを感じている。これまで利益は出るものの、トップラインが伸びないとの課題があった。これを受けて昨年度(2007年12月期)は「天城施策」と名付けた改革を実施、改善効果が現れてきた。
施策では成長力、収益力、人間力の3つのカテゴリーに分け、総計52項目の詳細な改善策を実施した。幹部メンバーが伊豆にある日本IBMの研修施設「天城ホームステッド」に集まり、集中的に検討を重ねたものだ。計画書は400ページ余りに及ぶ。問題意識をもって、一つ一つ解決することで課題を克服するためだ。
全項目中でおよそ7割に、昨年度、改善傾向が見られた。経営サイドからの施策とは別に、現場から予想を上回る提言が多数集まったことも、改革を前進させる原動力になった。
昨年秋には再び天城に幹部を集め、次のステップに進むための改善策を練った。天城施策のバージョン2で、今年はさらなる前進を目指す。これを石川さゆりさんの有名なヒット曲になぞらえて「天城越え」と呼んでいる。独自商材の強化やさらには働きやすい職場づくりなど多岐にわたる課題を解決すれば、再び成長フェーズに戻れると確信している。
日本IBMとJFEスチールの合弁会社である当社は、製造業や金融に強い。06年12月期の売上高は約345億円。昨年度は増益ながらもトップラインを十分に伸ばせなかった。今年度からは増収増益をより確実なものにしたい。
- 1