年頭所感
【2008年 年頭所感】 三菱総研DCS
2008/01/21 20:37
週刊BCN 2008年01月21日vol.1219掲載
成長、第2ステージ
後藤明夫 社長
三菱総合研究所(MRI)などと戦略的提携を実施してから3年。MRIのコンサルティング力、三菱UFJフィナンシャル・グループが持つ膨大な顧客ベース、そして当社のシステム構築力を組み合わせた相乗効果が数字に現れてきた。
提携前の2004年3月期の連結売上高が約330億円だったのに対して、昨年度(07年9月期)は490億円余りに増えた。年率10%成長の目標をクリアし、営業利益率も6%台まで伸長した。もともと銀行やクレジットカード会社など金融業界に強いことから、売上高に占める金融業向けの比率は依然として約6割を占める。強みは強みとして伸ばし、今後はこれまで比較的弱かった産業分野への進出も従来以上に加速させる。
MRIは科学技術系に強いシンクタンクで、三菱東京UFJ銀行は全国に法人顧客を持つ。相互連携をより深めて、顧客のIT需要を取り込む。当社を含むMRIグループの総合力を生かした成長パワーはこんなものじゃない。数年後にはMRIグループ全体で年商1000億円を視野に入れる。提携からこれまでが成長第1ステージだとすれば、これからは成長第2ステージに突入する。
メガバンクの基幹システム統合プロジェクトは、今年で一段落する見込み。人的リソースに余力が出てきたところで、これまでややもすれば手薄になっていた新規事業の立ち上げにも本格的に取り組む。金融業向けのSIで培った豊富なノウハウを武器に激しい競争に打ち勝つ考えだ。
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