年頭所感
【2008年 年頭所感】 アイティフォー
2008/01/14 20:37
週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載
進化のためのIT
須賀井孝夫 社長
IT投資の衰えはないと確信している。ただ、すべてのSIerが顧客企業から選ばれるかといえば、そうではない。業務を省力化するだけのITで足りた時代は過ぎ去り、今は厳しい競争に打ち勝つためのより戦略的なITが求められている。真に戦えるITを提供できないSIerは淘汰される。
Web2.0やSOA、SaaS、検索技術など、ITの進歩はとどまるところを知らない。新しいITが出てくることで、顧客が属する業界の勢力図が一変してしまうこともあり得る。当社が得意とする流通業や金融業においても、最新のIT武装が十分でなければ戦いにならないケースが増えている。常に新しいITを取り入れ、顧客が競争に打ち勝てるよう“進化”させていくことが責務だ。ライフサイクルが短くてしんどいことだが、逆にみればやるべきビジネスはまだたくさんある。
自らが得意とする分野で、顧客を勝利に導くよう積極的にリードしていく。このことが付加価値の向上につながっており、今年度(2008年3月期)中間期の粗利率は約38%に達した。業界平均の上を行く水準だ。粗利率35%を切るようでは、顧客から十分評価されていないと考えるようにしている。このレベルを維持すれば営業利益率12─13%は計上できる。
流通業向けの基幹業務システムやネット通販、債権管理など当社オリジナルのパッケージ商材の完成度も高まってきた。優秀な人材を積極的に確保し、ビジネスの拡大を進める。
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