年頭所感
【2008年 年頭所感】 日商エレクトロニクス
2008/01/14 20:37
週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載
完遂
辻孝夫 社長CEO
「やり遂げる」という意味で「完遂」を掲げた。
2007年度(08年3月期)を最終年度と定めた中期経営計画で、売上高850億円、経常利益40億円を計画していたが、実際は580億円の売上高、30億円の経常利益になる見込みだ。無理な目標を掲げすぎたといわれても仕方がないが、経常利益に関しては全社で成果を出したと自負している。何より、社員の業績を伸ばすという意識が高まった。
08年度は無理な目標は立てないが、やはり業績は伸ばさなければならない。そこで、組織横断チーム設置の検討など事業拡大に向けた体制を整えていきたい。具体的には今後詰めていくが、既存ビジネスのノウハウを生かしながら新しい事業領域に参入できるような体制を敷く。現在の組織体制はエンタープライズ事業本部、サービスプロバイダ事業本部、金融・BPM事業本部、エレクトロニクス事業本部などとマーケット別に分類している。各本部の独立採算制を採用していることから、各事業で利益をきちんと確保できている。しかし、一方で事業本部間の連携が希薄になりつつあり、獲得できたはずの案件をみすみす見逃すというチャンスロスもある。そういった意味でも、新組織は各事業本部の窓口として案件をコントロールする機能を持たせたいと考えている。
こうした取り組みや先行きが明るいことからも、売り上げと利益の両方を伸ばせる基盤を作っていく。そして、言ったことは必ずやり遂げてみせる。
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