年頭所感

【2008年 年頭所感】 東京エレクトロンデバイス

2008/01/14 20:37

週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載

主体性ビジネスの推進

砂川俊昭 社長


 事業拡大に向け、主体性ビジネスを推進していく。2008年度(09年3月期)をめどにSI着手を検討する。

 ディストリビュータとして06年10月に、東京エレクトロンから継承したCN(コンピュータ・ネットワーク)事業が好調だった。加えて、ミドルウェアやソフトウェアの販売も伸びた。販売代理店に対してハードとソフトを組み合わせた製品販売が行えている。これは、社員一人ひとりの提案力がアップしているからだ。となれば、販売代理店がカバーできない領域を、当社がSIerとして掘り起こすことも重要と判断した。成長インフラは整ったため、ソリューション提供が行える推進部のような組織の設置に向けて、準備を進める。SIビジネスが確立すれば、さまざまな角度からマーケットや顧客を見据えることが可能だ。

 07年は「次の成長」を掲げ、CN事業と半導体やボード製品の販売を手がけるEC(電子部品)事業との相乗効果を発揮させることに力を注いだ。その足掛かりは整備できた。例をあげれば、EC事業のユーザーである製造業界の顧客に対してシステム提案を行うなどCN事業の顧客としても獲得することに取り組んだ。まだ大きな成果が得られたというわけではないが、パートナーシップの深耕にはつながっていると確信している。

 ただ、課題は当社が製品販売から保守・運用サービスまでを一貫して行える体制を敷いていなかったことだ。この課題を払拭、近い将来にはCNとECの相乗効果を一段と出していきたい。


(1)生年月日: 1951年6月28日 (2)年齢: 56歳 (3)出身地:鳥取県米子市 (4)出身領域:技術系
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