年頭所感
【2008年 年頭所感】 SAPジャパン
2008/01/14 20:37
週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載
企業イメージの改革
八剱洋一郎 社長
2007年は、大きく変革した年となった。07年はSAPジャパンとしてノイズを発信し、業績の上昇と同時に「SAP World」のなかでも評価が高まった。SAP内部の改革スピードは急速に高まったものの、パートナーはその全貌を知らない。内部改革と同時に、外部にも当社が変化していることを認識してもらうことが重要だ。そのため、08年は「企業イメージの改革」を目標にした。
SAPジャパンは15年の歴史がある。この間、日本市場でERP(統合基幹業務システム)を浸透させるという足跡を残した。ただ、世界の「SAP大陸」と異なる発展をし、世界に比べ「日本大陸」の進捗が遅いことを発見した。日本では、大企業向けERP「R/3」のユーザーがまだ多いが、他の国では新製品に移行している。
独SAP本社からは最近、「日本大陸」の特異性を生かした品揃えをすべきという要求が出てきた。この求めに応じ「次の年」に向けて変革したのが07年だった。08年は外側から「体質が変わったようだ」と、感じてもらうようにする。
今までのSAPのイメージは、対象が超大企業であり、「頑固」と思われている節がある。しかし、社内から見ると、フレキシブル。このため、大企業だけでなく中堅・中小企業も大事な顧客とするベンダーであるというイメージを打ち出し、英語でいうところの「approachable」(気楽に声をかけられる)な企業、要するに「フレンドリー」な存在になりたいと考えている。
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