安心力＋創造力

前山淳次 社長

　2006年と07年は、顧客に安心を届ける企業に成長するという意味を込め、2年続けて「安心・安全・安定」をキーワードに掲げた。08年は、この安心を与える力「安心力」に「創造力」を加えた「安心力＋創造力」をキーワードにする。

　富士通エフサスの事業は保守サービスだけではなく、機器販売と情報システム運用などのITサービスがある。保守サービスは全売上高の50％を切り、その代わり、ITサービス事業が伸長している。保守サービス会社ではなく、総合ITインフラサービスベンダーに生まれ変わった。

　従来の安心力に創造力を加えたのは、ITインフラサービスを提案するのに必須だからだ。顧客の業務と自社のサービスを理解し、最適なプランを提案するためには、創造力が求められる。

　07年は、富士通のSEを招き入れるなどして人事交流を図り、富士通との連携をさらに強めた。そのおかげで、システム構築や運用サービスの提供インフラを強化できたと思う。一方で、保守サービスでは、体制効率化のために富士通ビジネスシステム（FJB）と共同で、専門会社を新たに設置した。保守サービス体制の見直しは2─3年前から進めてきた施策で、07年でひと段落したと認識している。

　運用サービス拡大に向けたインフラと、保守サービスの効率的な提供体制は07年までに確立できた。08年以降は、ニーズが強い運用サービスを中心に、着実に成長していきたい。

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