「CS No1」の堅持

片山徹 社長

　2007年のキーワード「『CS No1』の堅持」を、今年も引き続き掲げる。保守サービス会社にとって「顧客満足度（CS）」は最も重要な経営指標だ。調査会社J.D.パワーのデータでは、NECフィールディングは保守・サポート部門で6年連続トップを獲得し、他社に比べて優位に立っている。まずは、このNo1を08年も堅持することが重要だ。手を抜いたらすぐに他社に追いつかれる。危機感を持って取り組む。

　今年度（08年3月期）は期待と危機感が入り交じった年度だった。過去3年減収減益で、それに「歯止めをかけられる」という期待と、「歯止めをかけなければならない」という危機感だ。結果として今年度は増収増益を達成できる見通しで、来年度は期待感に満ち溢れる年になりそうだ。

　保守サービス事業で主軸のハードメンテナンスは、オープン化の進展でサービス単価が依然下落している。ただ、保守契約数を伸ばせる余地はまだあると思う。契約率を上昇させることができれば、サービス単価の下落を補える材料になるだろう。また、ハードだけでなくソフトの保守サービス提供も打開策になる。ソフトサポートやマルチベンダーを進めて保守サービスを提供するエリアをもっと増やしていきたい。

　保守サービス以外のITサービス事業は好調で08年も期待できる。とくに伸びているのが運用サービス。07年に運用サービスの新会社を設立するなど手を打ったので、07年以上にドライブをかける。

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