年頭所感

【2008年 年頭所感】 NECネクサソリューションズ

2008/01/14 20:37

週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載

リセット文化からの脱却

渕上岩雄 社長


 これまで蓄積してきた財産を将来にわたって生かしていこうという想いから、2008年は「“リセット文化”からの脱却」を掲げる。過去培ったノウハウやナレッジをしっかりと未来に生かせる組織・体制をつくり上げたい。

 私が社長に就任したのは06年6月。NECネクサソリューションズは強みをたくさん持っていて成長できる素質を持っているのに、過去数年間、業績がほぼ横ばいだったからか、社内には停滞ムードが漂っていた。それを打破しようと、今年度(08年3月期)から3か年の中期経営計画をスタートさせた。売上高2000億円の突破、営業利益は最低5%という挑戦的な目標を掲げ、チャレンジしている。

 07年4月には大幅な組織・人事再編を行い、私の考えも着実に社内に浸透して社員の意識・行動も変化してきた。だが、まだまだこれからだ。今は“ふるまいKPI”という基準を定めて、仕事の仕方を再度見直すように努力している。

 来年度は、顧客企業規模ごとに分けた3つの事業本部が、それぞれのユーザーに合った当社の強みをどう提案していくかが焦点になる。とくにSMB(中堅・中小企業)向けビジネスは強化ポイントになるだろう。また、中期的な視点では、Web2・0的サービスを提供している企業との提携による新サービス、ビジネスモデルの創出、そしてM&A施策が重要になる。中期経営計画で定めた目標数値をクリアするためには、M&Aや既存の枠にとらわれない新ビジネスがどうしても必要になる。


(1)生年月日: 1946年3月4日 (2)年齢: 61歳 (3)出身地:大阪府 (4)出身領域:企画・営業系
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