年頭所感
【2008年 年頭所感】 富士通ビジネスシステム
2008/01/14 20:37
週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載
急+急
鈴木國明 社長
日本舞踊・演劇で構成を3段階に分ける言葉として、「序破急」という言葉がある。これを引用して2005年は「序」、06年には「破」、07年は「急」をキーワードにした。08年はこれまでの戦略をスピードをもってさらにドライブをかけたいという思いから「急+急」を掲げる。来年度(09年3月期)は3か年中期経営計画の最終年度。富士通ビジネスシステム(FJB)として一区切りつく大事な年になる。
今年度上期の業績は、売上高が落ち込んだ。PCを中心としたハードウェアの販売額減少と、SI事業の案件長期化による期ずれで、昨年同期に比べて大きく落ち込んでしまった。ただ、“コンサル型営業”の成果が着実に出てきたし、自社開発パッケージの販売も好調。注力施策は実を結んでいる。下期は上期のマイナス分を補えるとみており、通期見通しは達成できるはず。営業利益率約3%の確保を狙う。
来期は、中期経営計画の最終年度だけに、定めた目標をクリアしながら、次世代の戦略立案にも着手していきたい。注目しているのは「SaaS」だ。
ソフトや情報システムの機能をサービスとして顧客に提供することで、どんな新しいビジネスチャンスがあるか。すでに研究・開発は進めており、具体的なサービスモデルの創出に動いていく。まだ、検討段階だがSaaSを使うことで、当社が今メインターゲットに置く顧客の企業規模のさらに下の層を狙えるようになるはずだ。そのために何が必要なのかを考えたい。
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