年頭所感
【2008年 年頭所感】 日立ビジネスソリューション
2008/01/07 20:37
週刊BCN 2008年01月07日vol.1217掲載
総合力
木村伊九夫社長
当社は“みらい創造”をコーポレートステートメントとして作ったが、2008年の言葉とすれば未来創造のための「総合力」になるだろう。07年は中小企業向けて、さまざまなソリューションを展開していくという意識が社員に浸透してきた年でもある。ITコーディネータの資格保有者が増えてきたことから、中小企業向けのITコンサルティングセンターを立ち上げた。コンサルティングを提供しながら、中小企業にとってどのような業務システムをつくれば喜ばれるのか、ニーズを探り本業の業務システムのパッケージ化に生かす役割も兼ねている。
中小企業にシステムを提供していくに際しては、社員一人一人がセールス、技術面を含め何でも理解しているような「総合力」を高めなければなければ、うまくいかないと考えている。今年はこの「総合力」を高めるため、全社員に共通のリテラシー教育を行っていく。例えばプログラマや営業がSEのプロからSEについて教わるといった形で、関連性のなかった分野に対し、教育を通して学ばせる。
ただ、リテラシー教育を行っただけですぐに「総合力」が高まるわけではない。次は「マルチタレント」と称したプログラムを通して「マルチタレントSE」を育成したいと考えている。「SE」は、システムエンジニアだけではなく、ソフトウェアエンジニア、セールスエンジニアを包括する言葉だ。こうした、マルチキャリアパスの仕組みを体系化すべく議論を進め、07年度(08年3月期)中にスタートさせたい。
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