年頭所感
【2008年 年頭所感】 フューチャーアーキテクト
2008/01/07 20:37
週刊BCN 2008年01月07日vol.1217掲載
再加速
安延申社長COO
合併で2007年の売上高は一気に増えたが、収益力は十分ではなかった。このため組織の中でも収益構造の弱い部分は再編や見直しを行い、事業を行うのに効率のよい人数規模のユニットに再編した。この効果は、合併会社が互いのサービスを理解、どう活用すればシナジー効果が出るかといったノウハウの蓄積にもつながってきており、顧客も地域的にも隙間なくカバーする体制が整った。08年は“再加速”する年と捉えている。
キーポイントとみるのは「ビジネスモデルの変化と争い」だ。ユーザーでは百貨店を含む流通業界や金融、製造業でも大再編の動きが起こっている。例えば地銀でも横浜銀行とほくほくフィナンシャルグループのような業務提携が急速に進んでいる。ITシステムは今やユーザー企業の競争力を左右する。われわれの顧客である業界が「規模と再編」で世界競争を戦っていくなかで、IT業界もユーザーとともに市場で戦う時代になると考えている。合併会社で互いに別のシステムが動いていれば、当然、システムの見直しが発生する。その際、優れたシステムを保有する企業は新たな組織においても、有利な立場を得る可能性がある。当社は総合融資・営業支援システムを地銀10行(計画中も含む)に導入しているし、流通ではほぼすべての業態の企業のシステム構築を手がけてきた。実績を踏まえ、金融や流通・サービス業界のユーザー企業を中心に、再編や業務提携における「改革」をお手伝いするビジネスを推進したいと考えている。
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