年頭所感

【2008年 年頭所感】 丸紅インフォテック

2008/01/07 20:37

週刊BCN 2008年01月07日vol.1217掲載

創業元年

天野貞夫社長


 再スタートを切る意味で、「創業元年」を掲げる。

 2007年6月の社長就任後、3期連続赤字からの脱却を目指す一環として、親会社の丸紅によるTOB(株式公開買付)を実施、07年度(08年3月期)下期には、将来を見据えたeビジネスディビジョンを立ち上げた。その矢先に個人情報漏えいの発生で信頼を失いかけたが、現在はほぼ終息している。さまざまなことが07年にはあったが、08年は滞留在庫処分の目的で特別損失を計上した効果が期待できるほか、人材の育成や最適な人員配置、コスト削減を進めることで黒字化への道筋をつける。

 これまでは、丸紅グループにいながら、良い意味で独立していた。しかし、今はそのような状況ではない。ビジネスの仕方や会社の慣習を抜本的に変えなければならない。社長として、どのような会社にしたいかを社内外にきちんと伝え、変えるための取り組みを実施する。これにより、今では社内でベクトルがまとまりつつあると感じている。独立独歩でビジネスを手がけていただけに、成長する道筋さえつければ、社員は自分で業績を伸ばす方法を知っている。必ず会社が良い方向に進むと確信している。

 当面は、利益の確保に力を注いでいく。1つの目標として、3年後に最終利益で5億円を掲げた。07年で“ウミ”は出し切った。実際に、今年度下期は前年度と比べて10%以上の伸びを維持している。08年2月までには、新年度に向けた中期経営計画をまとめる予定でいる。


(1)生年月日:1948年3月14日 (2)年齢:59歳 (3)出身地:東京都小金井市 (4)出身領域:複数の企業で社長を歴任
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