NEP10

大橋純社長

　日本ユニシスグループとの1社として、早期の連携強化を具体化しなければならない。2010年までに取り組むための「NEP10（ネットマークス・エボリューション・プラン10）」を策定した。

　NEP10では、具体的なアプションプランに基づいた変革を進めていく。ユニファイドコミュニケーションとデータセンター関連の2分野を業績拡大の柱に据えてリソースを集中投下する。また、安定収益の確保に向けて保守などサポートサービスのビジネス拡大を図っていく。経営基盤の確立という点では、在庫圧縮や組織のスリム化などに力を注ぐ。これにより、営業利益率5％以上、サポートサービスの売上比率を3分の1以上、累積損失の早期解消で純資産額を資本金と同額以上に、などといった目標を必ず達成させる。

　また、優良顧客を深掘りしていく。そのため、営業組織をマーケット別に分けた。具体的には、製造、金融、文教、官公庁、パートナー経由の5分野だ。これにともない、08年4月には技術組織の再編も実施する予定だ。人員についても、営業と技術の効率的な配置で体制を整えていく。

　07年は、新しい方向に進まなければならないということで「第2発展期」を掲げた。日本ユニシスの子会社になったという点では、言葉の通りになったといえる。ただ、単にグループ会社になったというだけでは意味がない。再スタートを切ったという点でも、これまでとは異なった最適な方法で成長基盤を固めていくつもりだ。

---