年頭所感
【2008年 年頭所感】 住商情報システム
2008/01/07 20:37
週刊BCN 2008年01月07日vol.1217掲載
飛躍の年
阿部康行社長
社長に就いて3年目。ビジネスの大きな方向性は“三年一区切り”で決める。2005年に旧住商エレクトロニクスと合併し、ビジネスを組み直してきた。厳しい意見もあるが、着実に競争力が高められたと自負する。今年度(08年3月期)の連結売上高1450億円、営業利益93億円の目標に向けてアクセルを踏み込んでいるところだ。
業種別の売上高構成比も製造や流通、金融、通信などバランスのよい業種ポートフォリオを築くことができた。期待に応えられるよう、大きく飛躍する年にしたい。「ある限られた分野でどこにも負けない」という専業型のSIerではなく、全方位に向けて「ワンストップでサービスを提供できる」総合型を狙う。各分野をバランスよく伸ばしていくのは、総合力を発揮するうえで重要だ。
情報サービス産業においても業界再編が進行している。年商3000億だ、5000億だと威勢のいい話が聞かれるが、大切なのは中身。同じ実力なら事業規模が大きいほうがいいに決まっている。しかし、規模だけですべて決まるわけではない。当社の強みは何なのか、尖ったところはどこなのかを徹底的に洗い出して“経営天気図”にまとめて分析。その天気図に記された等圧線を見ながら、勝てる分野に積極的に張り出していくことでトップラインを上げる。
グローバルビジネスを拡大させるため“世界のIT天気図”も欠かさずチェックしている。環境対応も含めて視野をグローバルに広げて競争力を高める。
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