成長を実感に！

梶川茂司社長

　東芝ソリューションの設立から2008年10月で丸5年がたつ。東芝本体のITソリューション部門が独立してスタートしただけに、ハードウェアからソフトウェア、ネットワークに至るまでプラットフォーム構築では業界屈指の実力を誇る。ここ数年は収益力が期待できるソフト・サービスへのシフトを進めてきたこともあり減収増益の傾向が続いてきた。だが、当社の基盤技術の強さが顧客企業から認められ、今年度（08年3月期）は売り上げ増に転じる見通し。成長を実感できる年になりそうだ。

　昨年度の連結売上高は3000億円を切ってしまった。収益力は着実に高まってきたものの、トップラインをどう伸ばすのかが課題。優良大口顧客に密着するアカウント営業や、中堅中小企業向けの営業体制を強化するなどして増収の道筋をつけた。組み込みソフトウェアも、ハードウェア周りに強い当社の強みを生かせる領域であることから、さらに伸ばす。

　プラットフォームを設計できるエンジニアを1000人近く抱えるSIerは、ほかには存在しないと自負している。サーバーベースコンピューティングの需要を支える高集積ブレードサーバーや仮想化技術、これまで管理が難しいとされてきた非定型情報をデータベース化するXMLデータベースなどで業界をリード。大規模なITプラットフォームの構築の引き合いも急増している。

　プラットフォーム構築や業種ノウハウを積極的に生かしていくことで、成長路線を突き進む。

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