「CS＆CS＆CSR」

川村 收社長

　2006年のキーワードは「CS＆CS」。顧客満足度を表すCSと、顧客の成功の力になろうという意味を込めたCS（Customer Successful）。両方のスキルを高めるという意味でキーワードにした。今年は、このCS＆CSに「CSR（企業の社会的責任）」を加えることにした。

　社会的な責任を果たす企業であることが、ビジネス展開するうえで大前提だと思う。07年はいままで以上に、CSRが重要になるはず。顧客情報の漏えい防止や内部統制の仕組み構築、コンプライアンス（法令遵守）体制の整備や環境対策など、これまでよりも力を注いで取り組んでいきたい。

　当社のビジネスは、MFPやプリンタなどの「保守サービス」と、システム構築やIT製品販売、運用サービスなどの「ITサービス」で、どちらも好調に推移している。ITサービス事業は、リコーグループで08年度（09年3月期）売上高1000億円の達成を目標にしているが、今年度は前年度比2ケタ成長で、約850億円になる見通し。

　05年に行ったサービス体制の再編とリコーの販売会社との連携が予想以上に奏功している。また、当社のITサービスがMFPやプリンタを販売する際の付加価値となっており、他のMFPメーカーからの買い替えを促進する材料になっている。相乗効果も出てきた。

　今年も市場環境は良いと捉えている。内部統制関連でのセキュリティソリューションやマネージドサービスの拡販で、07年度は売上高1500億円を達成したい。