年頭所感

【2007年 年頭所感】 東京エレクトロン デバイス

2007/01/15 20:37

週刊BCN 2007年01月15日vol.1170掲載

「次の成長」

砂川俊昭社長

 2006年10月1日に親会社の東京エレクトロンからコンピュータ・ネットワーク(CN)事業を継承した。07年は半導体やボード製品の販売を手がけるEC(電子部品)事業との相乗効果を発揮させていかなければならない。そのため今年は“次の成長”を目指す土台整備の年と位置づける。

 まずは1ユーザーあたりの取引額を高めることに注力したい。EC事業のユーザーは製造業が多く、景気回復を背景にITシステムに対する投資意欲は高い。そのため、CN事業を継承する前から当社にストレージやネットワーク機器の購入を求めるケースもあった。そこで、こうした企業に対して、積極的にシステムを提案し、CN事業の顧客として取り込んでいく。ECとCNの事業間連携を強化すれば、企業規模の拡大につながるとみている。

 また、CN事業を拡大させるために競合との差別化を図る。コンピュータとネットワークの隙間を埋めるような製品を数多く扱うことに加え、製品販売から保守・運用サービスまでを一貫して展開できる体制を敷くことで、さまざまなシステム案件に対応していく。

 コンピュータやネットワークを取り巻く市場環境は決して悪くない。いかに、収益性の高いビジネスを手がけられるかにかかってくる。

 これまでの増収増益を継続しながら、次のステップを踏むためには、事業間連携に加えて各事業の主体性も確立しなければならないと認識している。07年度(08年3月期)がスタートする4月には、中期計画を打ち出す予定だ。
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