「MIT2.0」

梅崎哲雄社長

　ウェブが「1.0」から「2.0」へと進化したように、当社もディストリビュータとして進化を遂げなければならない。そこで、2007年のキーワードは丸紅インフォテックを“MIT”と略し、バージョンアップを図る意味で“MIT2.0”を掲げる。

　まずは、社員すべてのマインドを変える取り組みを実施する。中期経営計画の策定にあたり、全員参加型を導入した。各社員に対して、当社が成長するための方向性を考えてもらっている。中期経営計画は、全員の意向を聞いたものをまとめ、2月末までに策定する予定だ。

　また、販売代理店向けのウェブEDI「BEACON（ビーコン）」も業績を拡大する柱として、引き続き強化する。簡単な見積もりや、電子カタログの充実に加えて、蓄積してきたDB（データベース）を生かしたサービスも提供していきたい。

　当社は、04年10月にソフトウェアディストリビュータのコンピュータウェーブと統合し、“新生丸紅インフォテック”として再出発を図った。05年度（06年3月期）には統合効果を発揮できると踏んでいたが、「ビーコン」のシステムトラブルで営業面にロスが発生し、通期の連結業績が悪化する事態を招いた。

　システム障害を克服し、06年度は業績を回復することに力を注いだものの、パソコンを中心に市場環境が厳しく、不振が続いている。恥ずかしい限りだ。経営戦略、そして社員の意識を抜本的に改革しなければならないと痛感している。