年頭所感
【2007年 年頭所感】 キング・テック
2007/01/15 20:37
週刊BCN 2007年01月15日vol.1170掲載
「チャンス」
王 遠耀社長
2009年度(09年9月期)に株式上場を目指すため、07年は最重要の年と捉えている。そのため、さまざまなビジネスでチャンスをつかむことに力を注ぐ。近く、コンシューマ市場でのディストリビューションに着手する。複数のストレージ機器メーカーと販売契約を結んだ。法人市場では顧客のすそ野を広げる。従来は中小企業が顧客の中心だったが、06年10月からIBM製品を販売するようになり、大企業を新規顧客として開拓できる基盤が整った。中堅企業に対しても、自社ブランドで製品を発売する予定だ。また、ITとは全く異なった業種にも参入する計画をもっている。
06年は、日本市場でシステムマネジメントの買収による保守サービスの強化や、MRFソリューションズの子会社化でホスト系ストレージ機器の販売に着手し、ビジネス領域を広げてきた。海外では、100%子会社「キング・テック・サービス香港」の設立で、日本メーカーのATM(現金自動預払機)を中国市場で販売開始した。キング・テック・サービス香港では、近い将来にストレージ関連機器のディストリビューション事業も中国市場で手がけることを計画している。こうした取り組みにより、グループ全体で売上規模を拡大していく土台を固めてきた。
今年度(07年9月期)は、売上高として前年度の2倍にあたる30億円を見込む。ストレージ需要が大幅に増えているため、当社にとって市場環境は良好だ。競争は激しいが、アドバンテージをもつことで主導権を握っていく。
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