年頭所感
【2007年 年頭所感】 大塚商会
2007/01/08 20:37
週刊BCN 2007年01月08日vol.1169掲載
「信頼」
大塚裕司社長
2001年の社長就任以降、基本的な方針は変えていない。年が変わるたびに違う方向に舵を切って大きな変革を行うことが、顧客企業や株主などにとって良いこととは思えないからだ。そこで、07年は06年と同様に「信頼」をキーワードとして掲げる。なかでも、“お客様の目線で信頼に応え、お客様と共に成長する”ことを追求していく。これは、全社の年頭スローガンとして位置づけている。06年度(06年12月期)は、単体で4000億円の売り上げを達成する見通しだ。連結では、4000億円の大台を05年度に超えている。好業績を上げ得たのは、パソコンやサーバー、プリンタ、複写機、電話、FAX、回線、サプライ品までの幅広い製品ラインアップを総合的に提供していることが差別化につながったためだ。顧客にとっては、5社以上に頼まなければならない案件を当社1社に発注するだけで済む。ITの“ワンストップショッピング”を提供しているわけだ。仮に、他社が製品ラインアップを多く揃えても、当社のようなビジネスが行えるとは限らない。これまでのノウハウが蓄積されているからこそ顧客に受け入れられていると自負する。
また、CRM(顧客情報管理)とSFA(営業支援)を組み合わせた独自のシステム「セールス・プロセス・リエンジニアリング(SPR)」によって、顧客ごとに提案できる体制をとっていることも強みだ。このシステムを導入して数年が経過するが、年を追うごとに提案力や営業効率が向上している。今後も、SPRを強化していく。
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