「進」

石黒和義社長

　「成長に向けて着実に進む」という意味を込めて「進」が2007年のキーワードだ。07年の干支は猪。突き進むという意味の四字熟語「猪突猛進」に、「猪」と「進」が入っているだけに、キーワードにふさわしいだろう。

　06年は、4月に持ち株会社制に移行し、JBCCホールディングスを設立。SI事業の日本ビジネスコンピューター（JBCC）、そしてディストリビューションのイグアスなど合計9社の事業会社でグループを形成した。今後の成長に向けた経営体制を築くことができたと思う。今年度（07年3月期）を最終年度とする中期経営計画「1150プラン」を進め、売上高1000億円、1株利益100円に向けて頑張っている。残念だが現段階ではその達成が難しい状況にある。だが、持ち株会社制への移行で、計画策定時とは会社の形態が変わったという事情もある。目標に届かないのは残念だが、ある程度の結果は出せ、ほぼ計画通りに進んだという認識だ。

　来年度からは、3か年の新中期経営計画「G5」が始まる。09年度に売上高1100億円、経常利益55億円、1株利益150円の達成に向けて突き進む。

　まずは07年、好調なJBCC独自のソフトウェアや運用サービスをさらに伸ばす一方で、課題であるハード保守サービス単価の下落を吸収するための保守サービス体制の確立、不振のPC事業の立て直し、システム開発案件の品質管理を徹底させていきたい。

　グループの相乗効果も徐々に高めていく。