「テクノロジー」

高橋正道社長

　ソリューションプロバイダ、SIerとして成長を遂げるには、新しい技術をどこよりも早くつかみ、顧客に提供する力が必要だ。「テクノロジーをモノにする」というキーワードは、今年に限ったものではない。IT産業界の企業として常に意識して、ソリューションを支えるテクノロジーのリーディングカンパニーを目指す。

　技術力は、技術者だけが持っていればよいわけでなく、営業担当者もテクノロジーの進展に気を配っておく必要がある。担当を問わず社員共通のキーワードだ。

　当社のビジネスは、サーバーやPCなどのハード販売事業の比率が下がり、その一方でソフトウェア開発を中心としたソリューション事業の構成比率が着実に高まっている。戦略的にソリューション事業を伸ばしている結果であり、今後もこの方針は変わらない。首都圏、名古屋を中心とした中部そして関西の中堅規模の製造業と流通業をメインターゲットに、EDI（電子データ交換）など得意のソリューションを伸ばしていく。

　今年度（2007年3月期）の業績はほぼ計画通りで、既存顧客からの追加受注、新規顧客の両方を獲得できている。07年も市場環境は良いと予測している。

　06年10月の社長就任からまだ日が浅く、具体的な施策や中期的な計画を話すタイミングではない。07年3月には中期的な大興電子のビジョンを示す。上流から下流までワンストップで提供できる体制を強みに、新しいテクノロジーに強いソリューションプロバイダをつくる。