「嵐」

渕上岩雄社長

　「NECネクサソリューションズを大きく変える」という意味を込めて、キーワードは嵐。社内に嵐を起こす気持ちでやる。

　2006年6月に社長に就任してから約半年の間、当社にとって尖がった部分（強み）は何かを探してきたが、予想以上に多い。もっと企業規模を拡大できるだけの尖がりを当社は持っているのに、強みを強みと理解せずに、上手くアピールできていないところがある。また、売上高、利益ともにここ数年横ばいで推移していることもあり、社員が停滞感を感じている面もある。07年は、現状維持でよしとするような雰囲気を打ち破っていく。

　強みの部分を整理して上手く顧客にアピールする体制をつくる。そして、当社のメインターゲットである中堅規模の顧客を、営業とパートナーが一緒になって開拓していく。社員には、仕事を“やらされている”感覚ではなく“やってやる”と思ってくれるように、意識改革を図っていきたいと考えている。

　今後SI業界は、大きな転換点を迎えることになるだろう。今のままのビジネスモデルでは下降線をたどっていく。変化に対応しながら、チャレンジ精神をもって挑んでいく必要がある。

　年末から年始にかけて、07年度からの3か年中期経営計画を策定している。今は詳細を詰めている段階だが、これまでの横ばいの業績を打ち破る目標を立てている。ターゲットを明確にし、チャレンジ精神を持ってSMBマーケットの覇者を目指す。