「全員営業」

水野紘一社長

　2006年6月に親会社の電通から当社に移り、この半年間、強みや課題点などを探ってきた。今後の成長のためには営業力の強化が必須だろう。単純に営業人員が不足している点もあるが、営業一人ひとりの質をさらに高めていく必要がある。長期的な視点で顧客のビジネスをみて、顧客の課題を解決するためのソリューション提案力が大切だ。

　営業担当者には、各自が提案活動に専念できる体制を用意する。また、営業担当者はもちろん、会社全体として当社をアピールしていくことが大切であり、全員営業が07年のキーワードになる。

　一方で、会社としては社員が当社で働く喜びや楽しく仕事できていると感じてもらえる環境を整える必要があると考えている。残業や社員同士で飲食をともにする時間も含めれば、1日の3分の2は会社での生活になる。一人ひとりが会社に費やす時間は長い。社員の仕事に対する満足度が高まれば、プライベート生活も楽しくなり、おのずとCS（顧客満足度）向上にもつながるだろう。

　来年度（08年3月期）は、中期経営計画の最終年度で、売上高800─850億円の達成を目指す。当社が強みとする製造業向け製品をいかに拡販するかが達成のカギになる。需要はみえているだけに、あとはどれだけ人を投入することができるかだ。

　07年からは電通との連携をこれまで以上に図っていく。電通のサービスと当社のITサービスを融合させて共同提案が行えるスキームも業績伸長のカギになる。