「ブレイク」

中村康彦社長

　サーバーとネットワーク、ストレージ、ビジネス継続・災害対策の4分野は今、大きな変革の時を迎えている。変革を後押ししているのが「仮想化技術」だ。当社は過去5年間、データセンターを顧客対象として仮想化ビジネスの実績を蓄えてきた。その実績が評価され、今では顧客企業から仮想化に関する要求が多くある。

　2007年は、サーバー仮想化がホットな話題になるだろう。こうした市場環境のなか、仮想化は引き続き力を入れていくビジネスになるが、「ITインフラストラクチャのソリューションディストリビュータ」を掲げる当社にとっては、仮想化関連製品以外も拡販していくことが重要と考えている。　というのも、06年度（06年12月期）は増収増益の見通しで、利益増となったものの、売り上げが思ったほど伸びなかったからだ。企業規模を拡大するためには、売り上げの増大も視野に入れなければならない。しかも、多くの製品を販売すればサービス＆サポートの拡大につながり、利益を一段と増やすことにもなる。

　もともと、IT関連の製品ラインアップは揃えている。しかも、仮想化ビジネスをベースに当社のサポート＆サービスは顧客企業から評価が高いと自負している。今後も、当社が力を入れる分野で先進的な製品を追加していく。企業規模の拡大に向け、人員の増加も検討している。製品ラインアップ、人員、サポート＆サービスなどを一段と強化することで、07年はブレイクすることを期している。