「個別ニーズに柔軟対応」

原田明治社長

　2006年は、2ケタ成長を目標にしていたが、若干届かなかった。全体としては堅調に推移したが、競合他社の伸びがそれ以上なので、成長の余地はまだある。これまで、建設、医療、福祉、公益法人など特化分野を伸ばしてきた。一方で、この1-2年は、特化分野に限らず、一般企業向けに、売上・仕入・在庫統合型ソフトウェア「販売大臣」の導入が急速に増えている。07年は再度、2ケタ成長を目指す。

　中規模以上の企業には、パソコンがほとんど行き渡り、会計ソフトを入れている。そのなかで、当社製品を導入するのは難しいため、特化分野を狙ってきた。今は、企業内でもパソコンは1人1台になり、業務ソフトも1人1セットになってきているので、工夫を凝らした「販売大臣」を入れるケースが出ているようだ。

　すでに規模の大きな企業への導入を推進しているので、1社で当社製品を何本も購入してもらうことを狙っていく。実際に「販売大臣」や会計ソフト「大蔵大臣」は、1案件で2ケタ本数というオーダーが入る。当社製品の次の「.NETフレームワーク」版では、「64ビット」環境になるので、データ処理スピードが向上、さまざまな問題解決につながることになり、さらに製品が波及していくことになる。

　ERP（統合基幹業務システム）となると、いろいろなオプションが必要になり、その作り込みを急ぐ。また、個別企業の特別な要望に応じ、柔軟に改良できる仕組みをパートナーと共同で提供する体制を拡充していく。