年頭所感

【2007年 年頭所感】 日本オラクル

2007/01/01 20:37

週刊BCN 2007年01月01日vol.1168掲載

「成果を出す本番」

新宅正明社長兼最高経営責任者

 新しい業務アプリケーションが加わり、オラクル製品はパートナーのビジネスを「1」から「10」にするほどの拡張性が生まれた。従来は、コア製品であるデータベースを中心にビジネスを構築してきた。それが2007年からは、当社のアーキテクチャ全体で、パートナーと一緒になり、もっと大きな市場を作り上げることができるようになる。

 06年度(07年5月期)の売上高は、1000億円到達を目標にしている。当社が確実に実行力を発揮し、パートナーとの協業がうまく進めば、少なくとも中期的には、いまの3倍を超える規模のポテンシャルがあると考えている。

 07年は、「J─SOX法」関連でコンサルティングやシステム開発などの“特需”を生むといわれている。制度に対応するという視点はあるが、本質的には、これを機に企業全体のシステムを見直し、新しい基盤を作る動きが加速する。それが、オラクルが主張してきた仕組みだということを、気づいてもらうことになるだろう。

 システムを継続的に維持、メンテナンスするコストを下げたいという企業の意向は変わらない。さらに、IT投資は、新規システム開発に向けたいはずだ。そのニーズを満たすことを、ベンダーに強く求めてくる。そのソリューションなしにパートナーやユーザー企業と信頼関係は築けない。

 こうした視点から、1年半をかけて見直してきた新しいオペレーションやパートナーとの関係が実を結び、大きな成果が期待できる年になるとみている。
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