「自立」

宇佐美 愼治社長

　基幹系ソフトウェアの新製品を出すことが今年の最大の目玉になる。クライアント／サーバー型ERP（統合基幹業務システム）「Smileαシリーズ」とウェブ型ERP「SMILEie」を一本化し、開発効率を高め、顧客により多くのアプリケーションを提供する環境にする。大塚商会が業種展開を強化していることにも対応する。

　また、昨年飛躍的に伸びた情報系ソフト「eValueシリーズ」を強化するため、年内に2度のバージョンアップをする予定だ。同シリーズのうち、例えば、企業ポータル「EasyPortal」は、「Web2・0」環境を意識したRSS機能などを付加していく。

　今年は特に、大塚商会以外のパートナーを大事にして、それらのパートナーが売りやすい環境をつくる。単に製品を強化するだけでなく、サポート体制やASPなどを志向するパートナーのビジネスモデルに対応する仕組みにしていく。

　パートナーとのビジネスが形になってきたのがこの1-2年。当社の「外販率」は、全売上高の半数弱を占める基幹系ソフトで20％を超えた。しかし、全体ではまだ10％に満たない状況なので、これを15％に引き上げる。「外販率」が高まるほど、開発投資に必要な費用を捻出でき、さらに良い製品を出せるようになる。

　その意味で、今年はひと皮むけた「自立」する年にする。従来、営業戦略的には、当社のパートナービジネスは大塚商会の“虎の威”を借りていた。より独自路線への歩みを進める。