年頭所感

【2007年 年頭所感】 弥生

2007/01/01 20:37

週刊BCN 2007年01月01日vol.1168掲載

「節目・拡大・展開」

飼沼 健社長

 業務ソフト「弥生シリーズ」が発売「20周年」を迎える。この節目が、新年のキーワードになる。これを機に過去の20年を振り返ると同時に、今後の20年に何をすべきかを考える「節目の年」になる。2005年から新たに展開したネットワーク版や、06年末に発売した歯科医院向けシステム「弥生デンタルペリオ」が形として現れる。さらに、税務関係のソフトウェアなど、今後の20年を担う新製品を作り上げていく。

 社内的には、20周年を節目にCSR(企業の社会的責任)への取り組みを計画している。弥生にふさわしい分野として、起業家を支援したり、企業の活性化を後押しすることや、親会社のライブドアで展開している身障者の雇用創出などを進める。身障者向けには、会社と自宅をサテライトで結ぶことができる仕事を継続的に提供することを検討している。

 業務ソフト市場は、「Vista」や「Office 2007」などマイクロソフトの新製品登場のほか、「J─SOX法」などを引き金に需要が伸びる年になるだろう。

 当社としては今春、北海道・札幌市へ進出し、カスタマーセンターと「Q&A機能」を設ける予定だ。さらに、1─2月には、中国・大連にあるライブドアなどが出資する開発会社を、弥生の100%子会社として設立し、ソフト開発を担う拠点にする。

 07年は、事業や拠点を拡張するので、人の採用を増やして教育をスピードアップしていく必要がある。例年以上に動きが大きい年になりそうだ。
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